2015年10月26日月曜日

常磐 ひとり旅

何年ぶりだろう…
久しぶりの福島・東北の旅。 
 
波乗りを始めて2年目、先輩に連れてこられたのがきっかけで福島狂になった俺。
その後、仕事も波乗りできる環境にしていた為、広野火力・福1・福2と従事しており、福島で波乗りを覚えたと言っても過言ではありませんでした。

しかしその後、子供が産まれたり、地震があったりで中々行くチャンスが無かったのですが、今年は西に行くトリップがキャンセルになった為、久々の福島トリップとなったのです。

しかも小笠原南東側に、ずっと台風が停滞していたため、波はギャランティ。 後は地形・潮・風だけ気にしてれば、確実に良い波は当てられる状況でした。

月曜日、地元の日石でガソリンを満タンにし、トリップメーターを「0」に戻し、15時出発。夕暮れのスカイツリーを横目に通過。


運転しながらカメラを撮ると、娘に「ながらスマホはダメ!」と怒られる俺です… 

首都高・加平の辺りだけ渋滞しましたが、あとは順調に90km/hをキープ。


1回も休憩を挟まずに、いわきのサーフショップ「flows」さんに到着。


ココのオーナー「フナケンさん」は、大の仲良しなのです。

ザ・サーフショップと云う感じ。


素晴らしい伝統的なスタイルですね。

そして、頼んでおいた、この時期の福島〜東北用のウエットをピック。

こちらが、舟部賢一さん。(ロックスターではございませんw)



通称・フナケンさん。

flowsのウエットはwest suitsなので、俺の好きな「ラバーアート」も取り扱ってくれるのです。
この地区にもラバーアートが流行ってくれると良いなぁ(願)
flows : https://www.facebook.com/flows-274591449245740/

この日は5時間運転しっぱなし。
猛烈に疲れて、フナケンさんのアパートでバタンキュウ。
翌日のセッションに備えました。

そして翌日、「豊間」からチェック。


十数年前、最後に訪れた印象と全く変わらず、パワー感・水量とも申し分無い「ザ・豊間」って感じでした。
ココで毎日やったら、レイルワーク・カーヴィングが上手くなるでしょうね。
地元の人でも中々フラットな日は見た事ないらしい。
デカ過ぎて困る事はしょっちゅうらしいのですがw

波は良くても、やはりココは被災地。


今まであった住宅街は一切無くなってました。自然の力に人間は勝てませんね。

そしてお隣の二見ヶ浦。


ココはガッツリ地震の影響をくらっているらしく、地形は崩れ、ブレイクは多少していますが、良い波が立つ気配は全くありませんでした。浜も無くなり、防波堤建設の為の重機がいっぱいです。

永崎海岸は軽くスルー。


ココは相変わらず、ビギナーの良い練習場って感じです。

次は初めて見る「マリーナ」
デカそうなヤツがブレイクしてますが、


やはり工事のため近づけず、ココもブレイクとしてはもう頭から外した方が良さそうな感じでした。

そして最後はローカルが集まるウエストコーストへ。


南ウネリのデカい時、結局はココなのかな、という場所。


セッションセッションって感じです。
俺、、乗れんのか??

そしてフナケンさんと、サクっと1ラウンド。
やはり、あまり乗れず、フナケンさんはいじけた俺を扇屋の「牛カレーうどん」で癒してくれたのでした。。


フナケンさん、美味過ぎましたよ。

俺は朝から仙台新港が気になってて、フナケンさんに情報収集を頼みました。
仙台に居る仲間にコンタクトをとって貰い「朝は良かったよ、サイズはオーバーヘッド」との事。

むむむ
行くしかないですね。

そしてまたドライブ。
なんとか夕波に間に合いました。


しかも奇跡のほぼ無人!


グリっグリでした。

しかし、サイズが頭半プラスあって、強制的にボトムに下ろされてしまうので、なかなか良いポジションに居られずバレルメイクは難しい波でした。
1本だけかな、誇れるメイクは。

日没間際には数名のプロサーファーが入って来て、そりゃぁもう飛んだり跳ねたり回ったり、、、生DVDって感じでしたねw

結局、夜までやっちゃいましたよ。


港の明かりで暗くなってもサーフ出来ますね。

パーキングで隣の車が見た事あるベンツだったので確認しに行くと、中浦Jet章プロでした。
ホーム千倉であった事があり、「ひさしぶり〜」と握手。さっき飛んだり跳ねたり回ってたのは章くんだったのね、どうりで。。
章君、また何処かで!!


駐車場で寝ようと思って布団を一式持って来たのですが、新港の駐車場は夜間立ち入り禁止らしく、警備員の方に追ん出されてしまいました。笑
未だに怒られる45歳と10ヶ月。
慣れてますから、気にしません。
海の音を聞きながら寝たかったなぁ…

なので、友人に多賀城市という処に安い宿をとって貰い、翌日のバレルイメージをしながら床に着きました。
折角なので繁華街に〜 なんて考えたのですが、、体力が保ちませんでしたね。
もう人生下り坂です…


さて気を取り直して翌朝。
新港は昨日のガラガラとはうって変わって激混み。でも相変わらず良い波です。


今回の相棒はバターゾーン(B'z)


やはり佳い板です。
俺の1番のお気に入りボード。

この日は2ラウンド堪能し、 またいわきエリアに戻る俺でした。


道中、なみえ焼きそばを食べて。
うどんの様に太めの麺なのです。
お味は、シンプルで超〜〜〜〜〜普通。


普通という大事さが詰まってました。


いわきエリアに帰る途中、実は今回の1番の欲求「あのエリアのサーフシーンはどうなんだ?」という目的を果たしに、常磐道富岡インターで降り、海沿いを目指しました。
世間的にはヤバい地区ですね。

ココからの文は気が滅入る方も居るかもしれませんので、自己判断で読んで下さい。
ポジティブなモノしか見たくない方、現状なんて興味ない方は、御退出下さい。
4年経った今、そして俺の愛するサーフエリアの現状を記します。


富岡インターを降りるとすぐに目に入るのが、そこら中にあるノボリ。


そして、恐らく汚染土の入った土嚢。


たしかパチンコ屋だった建物。


そのままの電信柱。


そのままの民家。


交通に差し支えないモノは、とりあえずそのままにされていました。確かに余計なお金はかける必要はないですね。

そこら中にある瓦礫処理中の処理場。


恐らくまとめられたモノは、こんな感じで屋外格納されていました。


4年経ってもまだまだか…
かなり来るものがありました。
こんな現状があるのに、再稼動って…
どこまで政治家は馬鹿なのでしょうか?


さて、ブレイクが近づいてきました。
先ずは、俺の尊敬するDROPOUT NORTH八王子の先輩から教わった井出川という川の河口、井出浜。
とてもパワフルで、面の硬いロックブレイクなのです。


ブレイクは思いっきり健在でした!!
この日は南ウネリだったため、ライトが良い波。

しかし、護岸工事、落ちた橋の復旧工事などで、ブレイクまでは近づけません。


というより、ココで遊んではバチがあたるような雰囲気が醸し出されています。

すこし南下して、木戸川。


ここも工事で近づけませんが、綺麗にAフレームの三角ピークが見えました。
ただの「危険につき立ち入り禁止」だったら、やっちゃう位良い波でした。

更にすこし南下して、中央福島のパブリックの代表「岩沢海水浴場」
現場手前500mで立ち入り禁止。


サーフブレイクとしては、もう念頭におかなくて良いかな…


海底はとても深そうで、浜は1cmもありませんでした…
この辺では、ココ岩沢ほど練習になるブレイクは無かったと思います。ホントに切ないかぎりでした。

因みのこのエリアには「J ヴィレッジ」があったのですが、、今は1つもコートが無く、すべて復興関係の場所として提供されていました。

そして更に20分位南下して「四倉」へ。

最早ブレイクの確認すら出来ない状況。


防潮堤を何キロも造っていました。


こんな防潮堤ごときで自然の力に対抗しようなんて、人間はどこまでバカで横暴なんでしょう。
「地球と自然」の最大の敵は、まさに人間なのでしょうね。

こんな工事に何千億って注ぎ込むのなら、高台を均して、そこに住宅地を作れば良いのに。
政治家って、バカなの??
政治家は一般人でないので、一般人の現状や気持ちは分からないのですね。
この道を通る人は 、海を見て癒される人も居ただろうに…
景観と云うものが、観光産業の大きな役割をしめているのに。。

ぶつぶつ…

あったまきて波乗りする気が失せ、温泉に行きました。


この神百温泉・国元屋さん、素晴らしい泉質で、末端冷え性の俺も寝るまでポカポカでした。


入浴料600円、タオル50円。


雰囲気創りにも拘りを感じました。
素晴らしい…

温泉で癒され、気を取り直してフナケンさんと焼き鳥屋で3ラウンド目。


とても美味しいセッションでした。(ロックスターではございませんw)
フナケンさん、AZっS!!


そしていわき最終日。

ウエストコーストGreat wave!!
ヤバい波でした。


サイズ・人数等の状況を考えると、ココが俺的には今期1番!


フナケンさんは出張の為、上京。ご一緒出来なかったのが残念ですが、同じくflowsの若頭相談役の「ケリー」と会う事ができ、ローカルチューブ合戦にまぜて頂きました。

ケリーのトップターン。


フナケンさんに負けず劣らず、地元を引っ張る素敵な方なのです。

俺も1本撮って貰いました。


この後、バレルなのですが、メイクは出来ませんでした…

下山田さん、良い写真ありがとうございますm(^ ^)m


そのケリーと、セッション後のセッション。


素敵@ステーキランチ

佳いお話をありがとう!!
彼の拘りは俺と一緒で「笑顔と挨拶」でした。そのまま若手を引っ張ってってね!!

固い握手を交わし、再会を誓って常磐道を南下。
最終目的地、茨城ライトハウス。


東風を食らっていたので、ココで夜を明かし翌朝へ備えました。


この地区には知り合いが全く居ないので、写真は割愛させて頂きますが、相変わらずのスーパーブレイクで、風の入るまでの早朝1時間は心に残る波でした。

4泊5日の旅、帰って来ると


1200km強。45歳には腰にくる距離でした。
トリップというより、、挑戦みたいなw


あと、気になる方もいらっしゃると思いますので、海での線量の事を書いておきます。


SNSなんかで、ネガティブな事ばっかり取りだたされていますが、海水に於ける線量はドコのサーフブレイクでも検知されず「0」との事でした。
コレは、地元サーファーが海に行ったら必ず測る人が居るらしく、いわき近辺は元より、かなり原発に近い岩沢海水浴場でも検知されていないそうです。

なので、フナケンさんちの子供達も、元気にサーフしているようです。
いつの日か、いわきのリーアンカレンと呼ばれるようになったら良いなぁ…


そして最後に、東京電力の補償問題について。
福島第一原発から30km圏内には財産の1部が補償されたらしいのですが、その30kmを1kmでも過ぎると1円も補償されないようです。
それが1番心苦しい問題で、そのたった数mで風評被害は変わりはしないのに、1円も補償されないのは可哀想すぎます。路頭に迷った方も大勢いると思われます。

こんな現状があるのに、原発再稼動っていうのはおかし過ぎませんかね?

原発無しで通年乗り切れた現実があるのだから、もう危ない橋を渡るのは止めたらどうでしょう?
東京のために地方を犠牲にする事は許されないはずです。「どうしても原発!!」というのであれば、東京霞ヶ関に造れば良い。
そうすれば、福島の人の気持ちも解るでしょうね。


本日も、最後までお付き合い下さってありがとうございます。
どうか、福島の明日を、東北の未来を、そして卒原発を祈ってあげて下さいネ!!





2002@熊川

2015年10月19日月曜日

秋の夏休み #2

こんにちは。
昨日は気持ちの良い日曜日、本日も良い週の始まりとなりましたね。

俺は昨日、お客様と一緒に館山にある「沖の島」という処に行ってきました。


その模様はまたいつか書くとして、本日は先週の連休に行ったバンガローキャンプの思い出日記を記します。

例年、10月の連休は家族でキャンプに行っているのですが、今年は長男優作が高校に入り、サッカー漬けの生活を送っている為、娘と3人でのキャンプ。
しかし、娘・なばなの熱望により、CCSBのリョー君カップルも帯同する事となりました。
※CCSB : シーキャビンスーパーバイト


場所は一昨年行った「清和県民の森」のバンガロー村。


キノコ型のバンガローなのです。
月火の宿泊にも関わらず、半分の棟が埋まっていました。
キャンプブームなのでしょうか??

16:00、、宴スタートです。


りょー君、まだ理性がありますね。


俺はもちろん焼き奉行。
拘ったものを拘った量で用意し、絶対に余らす事は致しません。

先ずはソーセージとベーコン。


このベーコンは、世界1美味いベーコンなのです。ご宿泊頂いた方のみにお教えしますね。


処で、良く耳にする「ソーセージ」や「ウインナー」の違いについてはご存知ですか?
この辺を全部ひっくるめてソーセージです。
要は太さの違いなのですが、
分かり易く言うと、
・ウインナーは「羊」
・フランクフルトは「豚」
・ボロニアは「牛」の腸に詰めた物。
と云う事で、全部ソーセージなのです。
おばぁちゃんの知恵袋でした。 笑


さて本題。
お次はジンギスカン。


コレもまた拘りの焼き方と、拘りのタレで頂きます。
半生ラム×ニンニク多め=超幸せ味

穀物は、エビ塩焼きそば。


スイートチリソースとナンプラーを入れるのが俺流。

メインは、鳥汁。


信州味噌70 : 京都赤出汁30、蜂蜜で甘味を出し、ニンニクを30分超低温油で煮てコク味を出し潰して入れると、素晴らしいスープとなるのです。
大根・人参・舞茸・ネギ、とシンプルな具にすると、スープが引き立ちます。
ネギ以外のそれぞれを別々に煮てから湯切りをし、合わせて煮込むのが俺の拘り。
スープに土臭さを遷したくないのです。

デザートは柿のコンポートと、火。


何歳になっても火遊びは止められませんね。。

この時間になると、そろそろりょー君が崩壊気味になってきます。


近隣の皆さま、ごめんなさいね。。DNA的に、彼は小さい声で喋れないのです。


このバンガロー村は22:00に強制消灯、シャットダウンされてしまうので、あとはキノコの中で「バックギャモン」や「チェス」に興じた俺達でした。


明けて次の日。


素晴らしい天気に恵まれました。

明朝、拘りのガーリックオイル造り。


周りの方々、このおいにぃにクラクラきてましたね(笑)

このオイルを使い、玉葱と世界1ベーコンを炒め、


シーキャビン畑のバジルを使った、俺製バジルソースを絡め、ジェノベーゼの出来上がり♪


ボイルオーバーはご愛嬌っつー事で…

いただきます、のパチリ。


今年の夏の打ち上げとなったキャンプでした。
りょー君、ミナちゃん、お疲れした〜

一昨年はタマムシ君でしたが、今年はアオマツムシさんがお見送りに。


アオマツムシさん、See ya!!

またね、清和。



そしてココでりょー君達とは別れ、俺達はマザー牧場へ。


通な県民は、「マー牧」と呼びます(笑)

菜花の目的、バンジーをやる為に。。。


しかし、35kgの彼女は必要体重に3kg足らず、残念ながら飛べませんでした…
また来年チャレンジしようね。

その代わりに、俺の役割のハンドルを握らせてあげました。


クリッピングポイントの攻めが30cm甘いのですが、、、


首の角度・目線ともパトレーゼの様に上々ですね。
きっと秋元家の血筋だなww

バトンタッチで母ちゃんと、ウォーターバルーン。


ヤル気マンマンの嫁さんw


2分で手足がバラバラになってました(爆)
おつかれさん ^^;

もちろん、羊ショーも見ましたよ。


キミは前が見えてんの??

〆は観覧車。


似てますね、中身は非なるものですが…

そして恐らく、千葉県のテッペン(GL : 379m+観覧車30m=409m)まで来ると、素晴らしい景色でした。


風の塔・観音様・もちろん富士様も。


マー牧 侮るなかれ。。
超たのしいぞ!!